Google広告で実店舗への来店数を計測するには、Googleビジネスプロフィールなどの店舗情報を整え、広告と店舗所在地を適切に関連付けたうえで、Google広告の来店コンバージョンが利用できる状態にする必要があります。
ただし、来店計測はウェブサイトの問い合わせフォームにタグを設置するような単純な仕組みではありません。Googleが広告との接点、店舗情報、来店に関するデータをプライバシーに配慮して集計・推定するため、業種、店舗数、広告接触量、来店数などの条件を満たす必要があります。
そのため、まず「設定方法」を探すよりも、自社のアカウントが計測できる環境かを診断することが重要です。
実店舗への集客を目的にGoogle広告を運用している企業では、広告管理画面の数字と店舗現場の実感が一致しないことがあります。
店舗ビジネスでは、広告を見た後に検索、マップ確認、電話、経路確認など複数の行動を経て来店することがあります。クリックだけを成果にすると、広告の貢献を過小評価したり、反対にクリックだけ多い広告を高く評価したりする可能性があります。
広告をクリックまたは視聴するなどの接点を持ったユーザーが、実店舗を訪れた数をGoogle広告上で確認するための指標です。個人を特定するものではなく、Googleがプライバシーに配慮して集計・匿名化したデータをもとに推定します。
広告に店舗の住所や所在地を表示するためのアセットです。来店計測では、広告と対象店舗の関係を明確にするために重要な確認項目になります。
Google検索やGoogleマップに表示される店舗情報を管理するサービスです。店舗名、住所、営業時間、電話番号、カテゴリなどが正しく登録され、店舗所在地の確認が完了していることが計測環境の基盤になります。
広告費を来店数で割った数値です。クリック単価ではなく、実店舗への来店1件を獲得するためにかかった平均費用を確認できます。
Google広告で来店数を計測できるかを確認するときは、次の5つの観点で診断します。
Google公式の利用条件を満たしているように見えても、来店数の表示可否やデータ量はアカウントごとに異なります。条件を確認したうえで、Google広告の診断画面とレポートを確認することが安全です。
まず、広告の目的が「サイトへの訪問」なのか「問い合わせ」なのか「実店舗への来店」なのかを整理します。来店が最終成果であれば、クリック率だけでなく、来店数と来店単価を主要な評価指標に含めます。
店舗名、住所、電話番号、営業時間、店舗カテゴリ、ウェブサイトのリンクを確認します。多店舗企業では、店舗ごとの情報が一貫しているか、閉店・移転した店舗が残っていないか、同一店舗が重複していないかを確認します。
Google広告で対象店舗が適切に選択され、住所アセットなどがキャンペーンで利用できる状態かを確認します。検索、ディスプレイ、YouTube、P-MAXなど、キャンペーンタイプによって表示場所や設定項目が異なるため、アカウント全体の設定だけで判断しないことが重要です。
Google広告の目標・コンバージョン関連の画面で、「来店」のコンバージョンアクションが作成されているかを確認します。来店データが表示されない場合は、診断画面で利用条件、店舗情報、広告設定、データ不足などの状態を確認します。
来店数は、レポートの初期表示では確認しにくい場合があります。来店数、来店単価、来店率などの項目を追加し、キャンペーン別、店舗別、期間別に比較できる状態をつくります。来店コンバージョンを「コンバージョン」列に含めるか、「すべてのコンバージョン」列で確認するかも、運用目的に合わせて整理します。
来店コンバージョンは推定値であり、直近のデータには遅れや変動があります。データが蓄積する期間を確保し、同じ期間の広告費、来店数、来店単価、店舗側のキャンペーンや季節性を合わせて確認します。
店舗情報が未確認または不一致になっている。住所、営業時間、店舗名などの不一致は、検索ユーザーの利便性だけでなく、広告と店舗の関係を確認するときにも問題になります。
住所アセットがキャンペーンで利用されていない。アカウントに店舗情報が登録されていても、対象キャンペーンで利用されていなければ来店計測に必要な条件を満たさない場合があります。
広告接触や来店のデータ量が不足している。計測が壊れているのではなく、Googleがプライバシー基準を満たすためにデータを表示していないケースもあります。
確認する期間が短すぎる。来店数は広告の接触日に紐付けて記録される場合があり、実際の来店日とレポート上の日付が一致しないことがあります。
店舗やキャンペーンの構成が複雑になっている。多店舗、多アカウント、多数のキャンペーンを運用している場合は、どの店舗・広告・期間の数字を見ているかを揃えないと、診断結果を誤って解釈する可能性があります。
店舗情報、広告の住所設定、来店コンバージョンの状態を先に確認し、その後に来店数と来店単価を見始めると、広告の改善と計測上の問題を切り分けやすくなります。店舗ごとに商圏や来店効率が異なる場合も、共通の指標で比較しやすくなります。
来店数が表示されない理由を確認せず、クリック数やクリック単価だけで広告の良し悪しを判断すると、来店につながる広告を止める可能性があります。反対に、クリックは多いものの来店が少ない広告を、成果が出ていると誤認することもあります。
来店数が見えない場合は、広告運用の前に計測環境を診断してください。原因がデータ不足なのか、店舗情報なのか、広告設定なのかによって、次に取るべき対応は異なります。
digginは、実店舗への来店を成果指標としたGoogle広告の運用と、Googleビジネスプロフィールの運用管理を支援しています。広告を配信するだけでなく、店舗情報、広告接点、来店数を一連の集客導線として確認することを重視しています。
「来店コンバージョンの利用条件を満たしているか分からない」「Google広告とGBPの連携状態を確認したい」「店舗別の来店数を見られる状態にしたい」といった場合は、現在のアカウント構成と店舗情報を確認し、優先して整理すべき箇所を明確にします。
特に多店舗企業では、店舗ごとの情報や広告設定に差があるため、個別の画面操作だけではなく、全体の計測環境を見渡して診断することが重要です。
A. 同じではありません。来店数は、広告をクリックまたは視聴するなどの接点を持った後に、実店舗へ来店したと推定される数です。クリック数が多くても来店数が多いとは限りません。
A. 店舗情報の未確認、住所アセットの設定、キャンペーン側の利用状態、データ量、業種や店舗の条件などが考えられます。また、来店コンバージョンのデータには遅れが生じることがあります。まずは診断画面と店舗情報を確認してください。
A. Google広告の来店コンバージョンは、ウェブサイトの購入完了ページに設置するタグだけで計測するものではありません。Google広告、店舗情報、広告接点などの条件をもとに推定されるため、利用可能な状態かどうかの診断が必要です。
A. すべての店舗で利用できるとは限りません。対象国、業種、店舗情報、広告接触量、来店数など、Googleが定める条件があります。日本は対象国に含まれていますが、アカウントごとの利用可否は別途確認が必要です。
A. 必ず一致するものではありません。来店コンバージョンは、Googleがプライバシーに配慮して統計的に推定する広告成果です。店舗全体の来店者数をそのまま示すものではなく、広告接点に関連する来店傾向を評価する指標として利用します。
A. 可能です。広告アカウントの権限やレポートの共有状況に応じて、店舗情報、広告設定、来店コンバージョン、レポート列などを確認します。まずはどの指標をどの条件で報告しているかを整理することが大切です。
Google広告で来店数を確認したい場合、広告を増額する前に、店舗情報と計測環境が整っているかを確認することが重要です。来店コンバージョンの利用条件、GBPとの連携、広告側の設定、レポートの見方を整理したい方は、digginへご相談ください。